超音波診断装置を開発 キヤノンメディカルとオリンパス

キヤノンメディカルシステムズとオリンパスが開発した内視鏡向け超音波診断装置「Aplio i800 EUS」

 キヤノンメディカルシステムズ(大田原市下石上、瀧口登志夫(たきぐちとしお)社長)とオリンパス(東京都新宿区)は、今年1月に合意した超音波内視鏡システムの協業に基づき、内視鏡向け超音波診断装置「Aplio i800 EUS」を開発した。6月以降、国内や欧州、オセアニア地域で順次販売する。

 超音波内視鏡は、先端に高解像度の超音波が備わった内視鏡で、口から挿入し、内視鏡の先端を胃壁や十二指腸壁に当てることで、膵臓(すいぞう)や胆のうなどを至近距離で詳細に観察できる。

 新製品は、オリンパスの超音波内視鏡をキヤノンメディカルの診断装置に組み合わせた。両社の強みを融合させることで、浅部から深部にかけて高分解能な映像を得られるほか、微細で低速な血流を捉えることもでき、診断や治療方針の決定をサポートする。

 キヤノンメディカルは「高画質の実現や独自技術の搭載により、膵臓がんなどの早期発見・診断を目指せる」としている。

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