「トルコのメッシ」がEUROデビュー戦弾 衝撃の一撃に海外驚嘆「魔法の瞬間」

トルコ代表のアルダ・ギュレル【写真:ロイター】

トルコはギュレルのゴールなどでジョージアに3-1で勝利

欧州選手権(EURO)は現地時間6月18日にグループリーグF組のトルコとジョージアの試合が行われ、トルコが3-1で勝利した。スペイン1部の名門レアル・マドリードでプレーするトルコ代表MFアルダ・ギュレルは強烈ミドルでチームの2点目を決め、英公共放送「BBC」は「トルコのメッシが自己紹介」と活躍を報じた。

ギュレルはトルコの名門フェネルバフチェの下部組織からトップ昇格し、今季に向けて18歳にしてレアルへ移籍。負傷などでデビューは遅れたが、年明けに入ってからの出場でリーグ戦10試合に出場して3試合連続を含む6ゴールを決めた。

2月に誕生日を迎え19歳になって迎えたEUROの初戦、ギュレルは後半20分にペナルティーエリアすぐ外の右サイドでボールを持つと中央に切り込みながら左足を一閃。インスイングの回転がわずかにかかった強烈シュートは、GKのセービングを回り込むようにしてゴール左上隅に吸い込まれた。英公共放送「BBC」によると、これは史上3人目となる10代選手のEUROデビュー戦ゴール。1964年大会の元ハンガリー代表FWフェレンツ・ベネと、2004年大会のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに続いたとしている。

この一撃は「BBC」の解説陣を驚愕させ、元ウェールズ代表DFアシュリー・ウィリアムズ氏は「信じられないゴール。私たちはこの主要トーナメントで彼が自己紹介するチャンスになると話していたが、そのとおりのことをやってのけた。彼はクオリティーを示した。何かを見せてくれるのではないかと期待していたが、アンビリーバブルだ」とコメント。

元イングランド代表DFステファン・ワーノック氏は、「試合の立ち上がりから、彼が素晴らしいボールタッチでピッチ上を縦横無尽にプレーするのを見てきた。私たちが目撃したゴールは魔法の瞬間であり、輝かしいもの。彼の能力を垣間見た」とコメントしている。

左利きの新鋭アタッカーは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシになぞらえて「トルコのメッシ」と称されることも多いが、EUROの大舞台でその才能を世界にアピールした。(FOOTBALL ZONE編集部)

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