民謡再編成プロジェクト“MIKAGE PROJECT”、第4弾EPリリース決定&新曲MV公開

MIKAGE PROJECTが、6月19日(水)に4th EP『蹈-TOU-』(読み仮名: トウ)をリリース。本作はHIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。

MIKAGE PROJECTは、結成から1年足らずでNHK総合『民謡魂』ヘ出演し注目を集めている民謡再編成プロジェクト。2023年には日本ASEAN友好協力50周年事業の一環でタイとマレーシアにて初の海外公演を行い、現地の民族音楽アーティストとのコラボレーションにより、アジア2ヵ国を興奮の渦に巻き込みました。また、2024年5月発売のKis-My-Ft2の10thアルバム『Synopsis』に収録されている楽曲「ほしゆい」で初めて楽曲提供するなど、民謡を現代音楽、ポップスに昇華するという彼らならではの表現に注目が高まっています。

今作では、“踊り”をテーマに民謡6曲をMIKAGE PROJECTならではの現代の感性でアレンジ。昨年の海外公演を経て本作品のアレンジでは海外の音楽にも目を向け、収録曲の「一合蒔いた」はコロンビアのCumbia(クンビア)、「名古屋名物」はニューヨーク生まれのラテン音楽であるSalsa(サルサ)の要素を盛り込んでいます。

また、2024年4月からスタートしたNHK-FM『出会いは!みんようび』のメインMCをメンバーの浅野祥が歌手の森口博子と務めており、本作品に収録の「真室川音頭」「宮城野盆唄」のインストver.は、それぞれ本番組のオープニング / エンディング曲として起用されています。

そして、リリース日の6月19日22:00にはオフィシャルYouTubeチャンネルにて収録曲の「宮城野盆唄」のミュージック・ビデオがプレミア公開されることが決定。

さらに、今回のリリースを記念して“メンバーの出身地3会場(宮城、群馬、東京)を巡る”ライヴ・ツアーの開催が7月に決定しています。なお、8月にはワールド・ツアーとして初のニューヨーク・ワンマン・ライヴをJoe’s Pubにて開催、そして北米最大級のアニメ・フェス〈Otakon 2024〉への出演が決定しています。

[コメント]
“踊る”とは何から生まれたのでしょうか
「喜び、怒り、愛しみ、哀しみ、怨み、祈り」
それら全て、古来より世界中の人々が踊りをもってその思いを表現をしてきました。
踊る為に必要な第一の動作は「大地に立つこと」。
それは踏(蹈)み締める状態。
大地を踏み締めてから手が動き「踊る」となります。
踊りとは、「踏む」ことから生まれた概念なのです。
さて、今回の4thEPは「踊れる民謡」をコンセプトに掲げて試行錯誤を重ねました。
楽しく身体を動かすことだけが“踊り”ではありません。
今日まで伝えられてきた“様々な思い達”に感謝を込めて【蹈(踏)】というタイトルを名付けました。
――MIKAGE PROJECT 本間貴士

[『蹈-TOU-』収録楽曲メンバーメッセージ]
01. 音戸の舟唄(広島県民謡)
日本三大舟唄の一つでもある広島県を代表する楽曲。呉市音戸町を中心に瀬戸内海を従来する際、櫓が曲がるほど強い潮の流れと戦いながら行き来した船頭たちが唄い始めたともされているが、作詞作曲者ははっきりしていない。かつて素唄で唄われていた情景を思い浮かべながら想いを声に込め時代の流れと共に流れる様を表現いたしました。
――佐藤公基

02. 真室川音頭(山形県民謡)
MIKAGE 1st EPでは山形県の最上川を舞台にした『船道』を収録しましたが、山形県内を流れる川には真室川もあります。まさに真室川音頭が生まれた真室川町の名称の由来になったともいわれる川です。唄の由来は諸説ありますが、昭和初期、真室川に軍用飛行場建設のため北海道からたくさんの労働者がやってきたそうです。その人たちが北海道から持ち込んだ「北海ナット節」が進化して、この地に「真室川音頭」という唄が生まれたといわれています。密かに恋心を抱く女性の気持ちを唄った可愛い歌詞にもご注目!
――浅野祥

03. 一合蒔いた(香川県民謡)
「一蒔いた」は室町小唄の流れをくみ、讃岐一円で古くから歌われる香川県を代表する盆踊り唄です。「一合蒔いた籾の種 その枡有り高は 一石、一斗、一升、一合と一勺」一合の籾が1000倍以上のお米になる。それを二合、三合と重ねて唄い繋げる。この歌詞からも、民衆の豊作への祈りが込められていることを感じます。今回のアレンジでは新たな挑戦として、同じ香川県琴平町を中心に唄われる「金毘羅船々」をラップとして組み込みました。コロンビアを発祥とする「Cumbia(クンビア)」の軽快なリズムにのせた豊作への祈りと踊りを感じて下さい。
――本間貴士

04. いかとりのうた(神奈川県民謡)
神奈川県民謡の子守唄であるいかとりのうた。子守唄だが歌詞は子守娘や嫁いだ娘の苦労を表している唄ともとれる内容となっている。子守唄らしく優しい声でシンプルに歌う事を意識しました。三つの和楽器とあたたかい低音のベースが織り鳴す新感覚子守唄をどうぞお聴きください。
――佐藤公基

05. 名古屋名物(愛知県民謡)
「名古屋名物」は宮宿(熱田宿)の花柳界で唄われていたもので、「名古屋甚句三つ物」の中で騒ぎ唄として位置づけられる愛知県名古屋市の民謡です。男女の恋沙汰を面白可笑しく唄いたいながらも、名古屋の名物や名所を列挙していく面白さも重ねています。また、どの歌詞もその内容に対して「つぶやき」の様なフレーズで締め括られます。
こわいねぇ~、つねっちゃうぞ~、気になるねぇ~
言葉遊びの面白さに可愛らしさもある「名古屋名物」を「Salsa(サルサ)」の力をお借りして「誰もが踊り出したくなる」様な音楽として表現しました。「サルサ」もまた、男女のロマンスを歌い踊ります。この似て非なる共通性をお楽しみ下さい。
――本間貴士

06. 宮城野盆唄(宮城県民謡)
かつて仙台には地元の盆唄がなく、盆踊りというと福島県の相馬盆唄で踊っていました。しかし自分たちの盆唄をつくろうと昭和29年に完成したのが宮城野盆唄です。仙台の名所・旧跡、風物が巧みに歌詞に織り込まれています。ただ現代では宮城野盆唄を踊り継ぐ地域は非常に少なくなっています。MIKAGEのPOPな宮城野盆唄で、櫓のまわりに大きな輪ができたらいいな。それが仙台の夏の風物詩となったら…仙台出身の浅野はそんな夢を抱いています。
――浅野祥

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