ゆうゆう泳ぐ “アリゲーターガー” いつ捕獲?どうやって? 苦悩する公園管理者…さらに “成長” していく可能性も 富山・高岡市

先月に続き富山県内で今年2件目となったアリゲーターガーの目撃…。富山県高岡市にある高岡古城公園の管理事務所は困惑しています。6月1日と3日に高岡古城公園のお堀で、まさかの “アリゲーターガー” が目撃され、その生息が確定したのです。しかも公園全体の3分の1を占めるお堀は面積700平方メートル…、具体的な捕獲方法をどうするか、いつ捕獲するか、関係者の頭を悩ませています。

アリゲーターガーは特定外来生物で、本来高岡古城公園のお堀にいない生物です。公園管理事務所によりますと、目撃された個体は飼育を放棄されたものと推測しています。

一般的に、魚は水槽のサイズに合わせて成長するといわれていることから、お堀で見つかった個体は、小さいうちに捨てられたものが成長し、発見されたのではないかとみられます。

お堀には、アリーゲーターガー以外にも、ブルーギルやブラックバス、ミシシッピーアカミミガメなど特定外来生物がいるといいます。

公園管理事務所の担当者が一番恐れているのは、アリゲーターガーの個体が1匹だけでなく、複数いて、繁殖可能な状況であることです。

特定外来生物は観賞用として飼育されたものが捨てられるなど、人間の無責任な行いが原因で放たれ、本来いる生物(固有種)の存在を脅かしているとみられます。

外来生物法(正式名称=特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の対象となる生物は「飼育」「運搬」「売買」「放流」などが厳しく規制されており、違反すると逮捕されます。

公園の担当者は、飼えなくなったからといって、池への無責任な放流は本当にやめてほしいと話しています。

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