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6月10日までの1週間で富山県内の水痘の定点医療機関当たりの数値が「1.34人」となり、今後大きな流行が発生する可能性がある「注意レベル」となっています。県は感染予防と感染拡大防止を呼びかけています。
水痘の「注意レベル」が基準値を超えたのは6月10日~16日(第24週)で、今後大きな流行が発生する可能性があるとしています。
水痘は水痘帯状疱疹ウイルスを原因とする感染症で感染力が非常に強く、接触感染、飛沫感染、空気感染で人から人へ伝搬します。
感染すると約2週間の潜伏期のあとに発熱とかゆみをと伴う全身性の発疹で始まり、水疱、かさぶたへと変化し、通常1週間程度で自然治癒します。
一方で、多くの合併症が知られており、成人や妊婦、免疫不全患者などは重症化リスクが高まり、致命的になる場合があります。
富山県で水痘は、ワクチン接種で予防可能であるとして、生後12か月から生後36か月に至るまでの定期接種の対象期間に2回接種を受けることが重要であるとしています。
富山県内の29の医療機関を定点医療機関として、患者報告数(感染症発生動向調査、小児科定点)から、国立感染症研究所によって全国共通の基準値が以下のように定められています。
注意報:1週間の定点医療機関あたりの水痘患者報告数が1人以上
→ 今後大きな流行が発生する可能性がある
警報:1週間の定点医療機関あたりの水痘患者報告数が2人以上
→ 大きな流行が発生または継続しつつあることが疑われる
富山県内では、第20週(5/14~19)が0.14、第21週(5/20~26)が0.48、第22週(5/27~6/2)が0.17、第23週(6/3~6/9)が0.00で推移し、第24週(6/10~6/16)が1.34となり、「注意報レベル」の基準値の1.0人を超えました。