岩手県内の地域を見守る民生児童委員が不足する中、中学生が任務の重要さを胸に刻んだ。花巻・西南中の生徒3人が18日、「一日こども民生委員」に委嘱され花巻市笹間地区の高齢者の相談相手になった。地元の民生委員児童委員協議会(藤本莞爾会長)が発案した試み。高齢化や負担感の重さから充足率がなかなか100%に届かず、幅広い世代に関心を高めてもらう。
「最近は暑いですが、何か気を付けていることはありますか」。協議会から委嘱状を受けた3年の原唯夏さん、小原晄さん、大和走礼さんが高齢女性宅2軒を訪れ、暮らしや健康状態、趣味などを語り合った。
笹間地区を担当する委員も同行した。原さんは「ちょっとした異変に気付く役割は重要だと思った。誰かにとっての安心材料となり、相談に乗ってくれる人が身近にいるのはすごく大切だ」と学びを深めた。