「この山間部の景色に思いはせて」大阪・関西万博で使うイス 広島・府中市のNPOと企業が製作へ

2025年の大阪・関西万博で会場に設置されるイスを広島県府中市のNPOと企業が手がけることが決まりました。

府中市上下町の会社「伝統工芸」は、額縁や家具の製造を手がけています。

今回、地元のNPO法人とともに、日本国際博覧会協会が万博会場に展示する製品を選ぶ「コ・デザイン・チャレンジ」にイスを申請したところ、県内で初めて採択されました。今後、博覧会協会が指名するデザイナーとの協議を経て制作に入る予定です。

1988年設立の「伝統工芸」は2015年から額縁製造で培った技術を生かし独自の家具を製造してきました。その技術とは…

伝統工芸 服巻年彦 社長
「横から来ている木と、この縦の木を45度同士で継ぎ合わすこと」

強度を落とさず、デザイン性が豊かにみせる効果があるそうです。

「伝統工芸」ではこれまで、工場見学を受け入れたり、家具の製作体験などのイベントを実施しており、製品づくりのほかに博覧会協会から求められるツアーも提案。額縁作りを体験でき、上下町の美しい景色も体感できる取り組みを行う予定です。

NPO法人「府中ノアンテナ」 小谷直正 副理事長
「この山間部の景色に思いをはせるような、そんなスツール(イス)になれば」

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