全国交通系ICカード廃止「今後さらに混乱が生じないように周知してほしい」熊本市

熊本県内のバスや電鉄電車で利用されている全国交通系ICカードの廃止問題についてです。

19日は、熊本市議会の委員会が開かれ、委員からは「今後さらに混乱が生じないように周知してほしい」といった意見が出されました。

19日の熊本市議会・都市整備委員会。

熊本県内のバスや電鉄電車の運賃の支払い方法について意見が交わされました。

県内のバスや電鉄電車は、高額な機器の更新費用を抑えるためにことし12月中旬から全国交通系ICカードを廃止。

来年度から現金か、くまモンのICカード、クレジットカードのみの決済とする方針です。

【井本 正広 委員】
「10カード(全国交通系IC)がなくなることは示されていなくて戸惑っている」

【紫垣 正仁 委員】
「同じような悩みを抱えている自治体は他にもあるんでしょ。一緒になって今まであった仕組みを続けることへも国は補助すべきだと(訴えるべきだった)国とのやりとりを事前にもっとすべきだったのでは」これに対し、熊本市は。

【都市建設局 秋山 義典 局長】
「ご指摘の通りだが民間事業者が主体の取り組みで、事業者が意思決定をするまでは動けなかった」

一方で、「新しい決済システムを導入することで、バスと市電で共通の定期券を作ることができるなどのメリットもある」と話しました。

委員からは、全国IC廃止について受け入れの姿勢が見られたものの、「今後さらに混乱が生じないように周知してほしい」という意見が出されました。

一方、熊本市電については、バスや電鉄電車に1年遅れて機器の更新時期を迎えます。

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