鹿児島県知事選きょう告示 現職、2新人が出馬の構え 有権者は131万2693人

 任期満了に伴う鹿児島県知事選は20日告示され、立候補届け出は午前8時半から午後5時まで鹿児島市の県庁7階会議室で受け付ける。2期目を目指す現職の塩田康一氏(58)、新人で元自民県議の米丸麻希子氏(49)、同じく新人で市民グループ共同代表の樋之口里花氏(52)=いずれも無所属=が立候補を予定しており、三つどもえの戦いが見込まれる。

 人口減少社会への対応や県が鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地(鹿児島市)に計画する新総合体育館の是非、選挙期間中に運転延長を迎える九州電力川内原発(薩摩川内市)、西之表市馬毛島の自衛隊基地整備への対応が争点となりそうだ。

 塩田氏は組織と草の根の両立を目指す。自民、国民民主、公明の3党、野党最大の支持組織である連合鹿児島が推薦。中でも自民から公認並みの支援を受け、前回選挙を戦った後援会メンバーとも行動する。

 米丸氏はどこにも推薦願を出さずに草の根運動を展開。母校の鹿児島純心女子中学・高校の卒業生をはじめとする女性支持者が支える。塩田氏の推薦取り下げを表明した県医師連盟も応援に回るとみられる。

 新日本婦人の会鹿児島支部事務局長も務める樋之口氏は、共産党県委員会が自主的に支援する。共産や反原発の市民団体メンバーらで構成する政治団体を結成。街頭演説やミニ集会を重ねて支持拡大を図る。

 期日前・不在者投票は21日に始まる。三島村や十島村など一部の繰り上げ投票区を除き、7月7日投票、即日開票される。有権者が最も多い鹿児島市の開票は8日午前0時ごろ終了する見込み。

 鹿児島県選挙管理委員会は19日、県知事選の選挙人名簿登録者数を発表した。総数は131万2693人(男61万3956人、女69万8737人)。うち、18歳の有権者は1万5336人、19歳が1万3248人だった。

 前回2020年知事選の135万7073人から4万4380人減った。前回投票率は49.84%だった。

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