コーヒー「生徒好みに」 郡山北工高生、独自ブレンド開発中!

有我さん(左)にコーヒーの抽出方法を教わる生徒ら

 郡山北工高の情報技術科、化学工学科3年生計10人は、同校生徒の好みに合わせたブレンドコーヒーを開発している。本年度は校内カフェでの提供を目指すとともに、カフェ開催時の予約アプリや、機能性の高いカップ保温器の開発にも挑戦する。7日は同校で須賀川市の木こり小屋カフェAriga店主有我一哉さんからコーヒーの味わいの違いや抽出方法を学んだ。

 3年生の授業「課題研究」の一環。「身近にありながら、生徒たちにとって謎の多いコーヒー」を題材に、昨年度から2学科が共同で取り組んでいる。

 昨年度は教職員約50人の協力を得て、味などの感覚的な要素を調べる官能評価を実施。水やコーヒー豆の成分分析なども行った。それらのデータを活用して、教職員好みの「北工ブレンド」を完成させた。豆の焙煎(ばいせん)は三春町のコーヒー焙煎店「Coffee Beans No.2」代表沢井修司さんが協力。ケニア、エチオピア、コロンビア産の豆を7対2対1の割合でブレンドし、酸味が少なめで力強さを感じさせるコーヒーに仕上がった。

 本年度は昨年度の研究を発展させ、生徒版の「北工ブレンド」をつくる。10月ごろに校内カフェを開催し、完成させたコーヒー2種類を提供する。予約アプリやカップ保温器の開発のほかコーヒー抽出後の出し殻を活用した肥料やロウソク作りにも取り組む。情報技術科の国分麻衣さんは「北工生徒好みのコーヒーを完成させたい」、化学工学科の尾辻陽菜さんは「私と同じようにコーヒーの苦みが苦手な人でも飲みやすいコーヒーにしたい」と意気込んだ。

© 福島民友新聞株式会社