有事などの際に熊本空港・熊本港・八代港を円滑に利用 熊本県内3つの空港と港を国が「特定利用空港・港湾」に選定へ

国は、熊本空港・熊本港・八代港を「特定利用空港・港湾」に選定する考えで、関係自治体に説明を行ったことが分かった。「特定利用空港・港湾」は有事などの際に自衛隊や海上保安庁が円滑に使えるようにするもので、7道県で16の空港と港が指定されている。

平時の訓練や武力攻撃除く有事に利用

熊本県などによると、「特定利用空港・港湾」に選定されるのは熊本空港と熊本港、八代港の熊本県内の3港だ。

「特定利用空港・港湾」は、自衛隊や海上保安庁が平時の訓練や、武力攻撃などを除く有事の際に円滑に施設を利用できるようにするもの。2024年4月に北海道や沖縄県など7道県で5つの空港と11の港が指定されている。

6月12日は内閣官房と国交省、防衛省の担当者が熊本県庁を訪れ、非公開で熊本県と熊本市や八代市、大津町、西原村の関係4市町村に選定への考えを説明したことが分かった。残る益城町と菊陽町には、13日にオンラインで説明した。

熊本県の担当者は「参加市町村からは武力攻撃などの有事の際に狙われる恐れはないか」などの意見が挙がったものの、「反対する意見などは出なかった」ということで、「引き続き丁寧な説明を求めていきたい」としている。

(テレビ熊本)

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