芳賀でクビアカ被害初確認 県内13市町目 「樹木の異常確認を」と県

 県は19日、サクラやモモなどの樹木に寄生して枯死させる特定外来生物の昆虫「クビアカツヤカミキリ」の被害を、芳賀町内で初めて確認したと発表した。県内13市町目。新たな被害の確認は2023年8月の真岡市以来。

 県によると、同町内で確認した被害は公園内のサクラの木1本。住民が19日、幼虫が排出するフラス(木くずとふんの混合物)を見つけて町に連絡し、町職員らが現地を訪れクビアカツヤカミキリの被害と断定した。

 県と町は今後、被害の拡大を防ぐため、被害樹木のネット巻きや、半径2キロの範囲で被害の有無を調査する。県自然環境課は「幼虫による食害は4月から10月にかけて活発になる。身近な樹木に異常がないか確認してほしい」としている。

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