「この1年、簡単ではなかった」「より特別」ドイツ主将、自国開催EUROで逆襲へ手応え十分。引退迫る相棒と共に――

現地時間6月19日に開催されたEURO2024のグループステージ第2節(A組)で、開催国のドイツはハンガリーと対戦。ジャマル・ムシアラとイルカイ・ギュンドアンが得点を挙げ、2-0の快勝で2連勝を飾り、決勝トーナメント進出を決めた。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、頼れる主将ギュンドアンだ。追加点がなかなか奪えずにいた67分、マキシミリアン・ミッテルシュテットのグラウンダーのクロスに左足で合わせ、鮮やかにネットを揺らした。

UEFAの公式サイトによれば、殊勲のギュンドアンは試合後、「何よりもまず、勝利が嬉しいし、ユリアン(・ナーゲルスマン監督)の前向きな言葉も嬉しい。このような状況が続き、僕らがこの幸福感で人々を鼓舞し続けられるよう願っている」と力強く語った。

カタール・ワールドカップで屈辱のグループステージ敗退を喫したドイツは、その後も再び日本に敗れるなど、厳しい状態が続いた。それでも、ここにきてようやく本来の調子を取り戻しつつあるなか、ギュンドアンは確かな手応えを感じているようだ。

【動画】クールな左足フィニッシュ!ギュンドアンの追加点
「監督、選手、スタッフからの信頼を感じている。チームの中でとても居心地が良いし、ピッチで自由にプレーできるのは良い兆候だ。この1年、結果を残すのは簡単ではなかった。だから、こうして大会をスタートできたのは、自分にとってだけでなく、チームメイトにとってより特別だ」

33歳のMFはまた、今大会限りで引退するトニ・クロースに言及。盟友とのパートナーシップについて語った。

「僕らはバランスが取れている。トニと僕はお互いを補い合えるからね。隣同士でプレーすると、同じことを考えたり、同じことをやったりもするんだ。僕らの関係はどんどん良くなっている。ピッチで顔を合わせれば、考えやプランが分かるんだ。ピッチ上での繋がりは非常に重要だ。このような繋がりを作れれば作れるほど、より良いプレーができるようになる」

1990年生まれの黄金コンビが牽引するドイツは、地元で完全復活を証明できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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