約半世紀、地域医療を支えるも…「杏林病院」運営の医療法人が破産申し立て【長崎県佐世保市】

およそ半世紀にわたり、佐世保市の地域医療を支えたきた「杏林病院」の運営法人が20日に破産を申し立てました。

負債額は約11億7千万円です。

代理人弁護士によりますと、佐世保市早苗町にある「杏林病院」を運営する医療法人「篤信会」は、20日付けで長崎地裁佐世保支部に破産手続き開始の申し立てを行いました。

常勤の医師8人を含む約140人の職員が勤めていて、約90人の患者が現在も入院しているということです。

病院側は医師会や他の病院などと協力して、できるだけ早く入院患者の転院や通院患者への説明を進めたいとしています。

「杏林病院」は1974年に開業した個人病院が前身で、およそ半世紀にわたり佐世保市の地域医療を支えました。

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