玉村町職員を横領の疑いで逮捕 スポーツ少年団の口座から35万着服か 群馬県警伊勢崎署

 玉村町スポーツ少年団の口座から現金35万円を着服したとして、群馬県警伊勢崎署は19日、業務上横領の疑いで、玉村町教委生涯学習課スポーツ振興係主査の男(32)=前橋市駒形町=を逮捕した。

 逮捕容疑は3月25日と4月4日、口座の預金管理などをしていた同団の口座から、計35万円を払い戻して着服し、横領した疑い。

 同署によると、「弁解の余地はありません」と容疑を認めている。町は同団の事務局を担い、男は同じ係の係長と2人で、口座を管理していた。口座には同団に加盟する団体の会費などが入っていた。

 4月上旬ごろ、係長が部署の金庫から同団の通帳がなくなっていることを発見。口座から現金が引き出されていることが分かり、5月中旬ごろ、同署に相談し、今月10日に被害届を出した。

 町によると、男は2016年に入職し、21年から同係に配属された。町体育協会や同団の予算の調整業務などを担当し、勤務態度は良好だったという。石川真男町長は「町民の皆さまに深くおわび申し上げる。同じ不祥事を二度と起こさないよう、全職員に職務規律の厳守を徹底し、町民の信頼回復に努める」とコメントした。

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