手足口病、栃木県内3地区で警報レベルに 6週連続で患者増加、県が注意呼びかけ

栃木県庁

 県保健福祉部は20日、主に幼児の手足や口に水疱(すいほう)性の発疹ができる手足口病の県内患者数が増え、県西と県東、安足の3地区で警報レベルに達したと発表した。複数地区が警報レベルになるのは2022年8月以来。患者は全国的に増えており、県は注意を呼びかけている。

 手足口病は、指定された県内48小児科(1小児科は現在休診中)の患者報告数が各地区で1週間当たり平均5人以上になると、警報レベルとなる。2人を下回ると、終息と見なされる。

 10~16日の平均報告数は安足が9.86人で最も多く、県東7.50人、県西5.00人だった。宇都宮は4.27人、県南3.82人、県北0.89人。県全体は4.70人(前週3.79人)となり、6週連続で増加している。安足は前週11.00人で警報レベルに達していた。

 手足口病は例年夏に流行する。予後は基本的に良好だが、まれに重症化する場合がある。県感染症対策課は「手洗いやせきエチケット、タオルの貸し借りを避けるなどの予防を心がけてほしい」としている。

© 株式会社下野新聞社