広島土砂災害から10年 被災地の地元園児が建物の外壁をカラフルに 当時の災害に関心をもつきっかけに

10年前の広島土砂災害で被災した広島市安佐南区で、地元の子どもたちが復興の拠点となっていた建物の壁を、カラフルにペイントしました。

ペイントしたのは広島市安佐南区の梅林よつば保育園の園児40人です。
園と交流があるペンキ画家のSHOGENさんから説明を受けたあと、園児たちは2014年の広島土砂災害後に被災者が集い復興と伝承の場所として使われた建物「お好み焼春さん」に移動しました。

そしてタテ3メートル、横9メートルの外壁に、色とりどりの水性ペンキを使って思い思いに虫や花などを描いていました。

参加した園児
「よつば」「楽しい!(何描いた?)人とちょうちょと虫とお花」

災害当時、保育園も被災し多くの土砂が1階の広場に流れ込みました。
ペイント活動は災害を知らない園児たちにも地域の出来事に関心を持ってもらおうと、日本ペイントの協力で2年前から行われています。

梅林よつば保育園 園田祥子園長
「何があってこの大きな砂防ダムができたんだろうと自分で調べて、じゃあ自分には何ができるんだろうと感じて行動が起こせるようになってくれたらうれしい」

園児たちはあすも同じ場所の別の壁にペイントする予定です。

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