岩手山は「平穏に推移している」 県内火山活動の検討会 八幡平山頂付近やや隆起のデータも 次回以降検討

岩手県内の火山活動に関する検討会が、20日盛岡市で開かれました。観測データなどに基づいて有識者が意見を交わし、岩手に関連した3つの常時観測火山に加えて今後は八幡平の状況も検討することを確認しました。

この検討会は県内の火山活動を把握するため、県が年に2回開いているもので、20日は盛岡地方気象台の担当者や火山や防災の専門家らが出席しました。

岩手山は2024年4月、11年ぶりに火山性微動が観測されましたが、大きな地殻の変化はなく、「平穏に推移している」と評価されました。
また、秋田駒ヶ岳は火山性地震がここ数年多く、地熱活動が活発なエリアも広くあることから「引き続き注視が必要」と、栗駒山は「平穏な状態」と評価されました。

また、去年8月から11月にかけて衛星の観測によって、八幡平の山頂付近がやや隆起したデータが出ていて、次回以降、八幡平の活動状況も検討することにしています。

次回の検討会は12月に開かれる予定です。

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