北陸新幹線・敦賀以西は「小浜・京都ルートでなく米原ルートを」石川県議会で国に再検討求める決議案可決

県議会が20日閉会し、能登半島地震からの復旧・復興を柱とした6月補正予算が成立しました。
また北陸新幹線の敦賀以西のルートについて県議会は「米原ルート」を再び検討するよう国に求めました。

県議会は最終日。
最大会派の自民党などは北陸新幹線の敦賀以西のルートについて、現状の「小浜・京都ルート」ではなく「米原ルート」を国に再び検討するよう決議を提出しました。

採決:
「賛成の諸君の起立を求めます起立多数・よって本案は可決されました」

未来石川の一部の県議と共産党が反対しましたが、賛成多数で可決されました。

福村県議:
「当時言われた条件が大きく変わっているのでもういっぺん再考を願いたいとこういう決議ができたことは非常に良かったと思っていますよ。県議会で決議をしたら馳知事、これは車の両輪の一方、県民の代表が決議したんですよ。少なくとも重く受け止めてもらわなきゃ困る」

しかし自民党も一枚岩ではありません。
ただ一人採決前に棄権した稲村建男(いなむらたけお)県議は…

稲村県議:
「石川県だけが全線開通したからってはしゃぐことはよくないんじゃない。北陸3県足並みそろえて1日も早く大阪までいろんなことを全部考えた上での米原ならいいけど。ただ早く金が少なければいいという問題ではないと思います」

会派の中でも意見が割れた今回の決議。
県議会の意思について馳知事は。

馳知事:
「政府与党で合意をいただき政府与党プロジェクトチームで推進している計画(小浜・京都ルート)についてそれをしっかりと進めていただくということがすべてと思っている」

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