自転車事故死者の5割が「頭部」に致命傷 ヘルメット着用率低迷の福井 JAFが高校生に講習会

2023年4月から、自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務化されました。坂井高校では20日、高校生を対象にした自転車による事故を防止するための講習会が行われました。

道路交通法の改正により、2023年4月から自転車を利用する際のヘルメット着用が努力義務化されましたが、2023年7月に警察庁が行ったヘルメットの着用率調査によりますと、全国平均13.5%に対して、福井県は6.8%と、全国で38位という低水準となっています。

そんな中、JAF福井支部は20日、自転車による交通事故防止を目的に坂井高校で交通安全講習会を行いました。JAFの職員は全校生徒約650人に対し、県内高校生の自転車事故の負傷者の8割以上が、一時停止無視や右側通行といった自転車の交通違反をしていたと説明。また、全国の自転車事故による死者の5割以上が「頭部」に致命傷を負っていたと話し、交通ルールを守ることに加え、ヘルメット着用の重要性を訴えました。

受講した高校生は「どのタイミングで事故が怒るかは分からないので、まずは自分の命を守るために周囲の確認を徹底したほうがいいと思った」「事故が起きるか起きないかもあるが、転倒して頭を打ってしまう可能性もあるので、ヘルメットをしていると頭を守ってくれるので安心感が違う」などと話していました。

JAFの担当者は「自転車事故を年代別にみると高校生の件数が多い。高校生のルール違反も原因の一つになっている。自転車は免許が要らない乗り物だが、しっかりルールを守り、安全のためにヘルメットを正しく着用して自転車に乗ってもらいたい」と話しています。

JAFでは今後も広く高校生に講習を行い、自転車の交通安全の周知を図りたいとしています。

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