新たに新型コロナの補助金をだまし取った疑い 岩手・雫石町の温泉旅館の元社長と兵庫の男を詐欺容疑で逮捕 旅館の改修工事を装って補助金申請か 元社長は別の詐欺の罪で公判中

別の詐欺事件で公判中の岩手県雫石町の温泉旅館の元社長が兵庫県の男と共謀して、国が設けた新型コロナウイルスの補助金約2000万円をだまし取ったとして20日、逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、6月15日に営業を終了した雫石町の温泉旅館「長栄館」の元社長・照井貴博容疑者(37)と兵庫県神戸市の無職・佐藤真澄容疑者(38)です。警察によりますと、照井容疑者は2021年7月下旬から2022年3月下旬までの間、当時、神戸市内で自動車部品の販売などを手がける会社の取締役だった佐藤容疑者と共謀して、国の新型コロナの補助金制度を悪用して、事業を請け負う東京の広告代理店から約2000万円をだまし取った疑いが持たれています。

警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。警察によりますと、佐藤容疑者の会社が照井容疑者の宿泊施設の宴会場の改修工事を請け負っていたように装って補助金を申請していたということです。この制度を利用してこれまでに複数回申請し、照井容疑者の会社の口座に補助金約1億数千万円が振り込まれています。警察は補助金を会社の資金に充てていたとみて、余罪を含め詳しく調べています。

© 株式会社アイビーシー岩手放送