「映画にしてほしい!」 “ジブリじゃない”マクドナルド『魔女の宅急便』コラボCMが話題に

マクドナルド公式YouTubeチャンネルに公開された『ヨーロッパバーガーズ ブイヤベース風シュリンプ篇』より

日本マクドナルドは6月19日、1985年からシリーズ化されている角野栄子さんによる児童小説『魔女の宅急便』とコラボした3種のハンバーガーを期間限定で販売することを発表。同日公開されたCM映像がSNS上で大きな話題になっている。

「マクドナルドからお届けものでーす!」という、少女の元気な声から始まるこの映像は、魔女のキキと黒猫のジジがほうきに乗って、アツアツの「ヨーロッパバーガーズ」を届けるというストーリー。『魔女宅』といえばスタジオジブリによる1989年のアニメ映画の印象が強いが、今回は原作の児童書とのコラボということで、キャラクターは同じながらも、キキとジジから受ける印象はかなり異なっている。

今回のCMのために描き下ろされたオリジナルデザインのキキは、ヨーロッパ風の街並みを背景に、ほうきに乗って元気に空を飛び回ったり、市場を歩いたり、キッチンでのおいしそうな匂いにつられ、新発売の3種のバーガーを口いっぱいに頬張ったりと、とにかく表情豊かで元気。

また、ヨーロッパの美しい景色とハンバーガーのおいしさをマクドナルドの袋の中にギュッと詰め込んだような演出にもワクワクしてしまう。

映像全編を通して、鮮やかなヨーロッパの街並みも、カラフルな色使いで描かれたキャラクターデザインも現代的で、かなりおしゃれな仕上がりとなっている。

さらに、同CMには、キキ役に『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役などで知られる悠木碧さん、ジジ役に『銀魂』の志村新八役などで知られる阪口大助さんという人気声優が起用されている。

映像を見た人からは、さっそく「このキキでも映画化してほしい!」「クオリティ高い!! どこのスタジオが作ってるのか気になるー!!」「ジブリのキキとは、また違うかわいさがあっていいと思う」「ジブリ風じゃないデザインもいい!」「アニメシリーズや劇場版になったら、面白そうですね〜」「これで原作通りのアニメが見てみたい」という声が殺到している。

中には「せっかくならサイドメニュー枠でニシンのパイ出して欲しかったなぁ…笑」という『魔女宅』ファンの声も。ここまで話題を集めたマクドナルドのプロモーションは大成功と言っていいだろう。

なお、阪口さん演じるジジは映像の中で、キキの持つハンバーガーの袋を覗こうとしながら「見せて!」というセリフしかないので、今後新しいバージョンのCM映像が放送される可能性にもつい期待してしまう。

今回のCM映像で告知されたのは、ヨーロッパをイメージした新バーガー、「ジャーマンポテト肉厚ビーフ」「ペペロンジューシーホットチキン」「ブイヤベース風シュリンプ(福岡県・佐賀県では販売なし)」の3種で、6月26日から“魔女のお届けもの「ヨーロッパバーガーズ」”として期間限定で販売される。

令和に新しい風を吹かせた『魔女の宅急便』。このキャラクターはテレビCMだけでなく商品パッケージなどにも描かれるということで、発売に注目が集まっている。

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