7月3日からNASA訪問 白河二中(福島県白河市)の岡部さん、坂路さん 「スペースキャンプ」に選出

スペースキャンププログラムに向けて宇宙への関心を高める岡部さん(右)と坂路さん

 福島県白河市の白河二中2年の岡部佑星さんと坂路羽叶(わかな)さん、高橋律子教諭は、米国の航空機メーカー「ノースロップグラマン社」が主催する「スペースキャンププログラム2024」の派遣メンバーに選ばれた。日本からは例年2~3校が選出されるが、本県から選ばれるのは今回が初めて。

 スペースキャンプは若者の宇宙関連分野への関心を高める目的で、1982(昭和57)年に始まった。世界中の小中高生が対象で、これまで延べ90万人以上が参加している。ノースロップグラマンジャパンの担当者が本県出身で「福島の子どもたちに貴重な体験をしてほしい」という思いから派遣校に選んだ。同校は3月、当時の1年生の希望者にスペースキャンプに関する作文の提出を求めた。約20人が提出し、宇宙への思いが特に強かった岡部さんと坂路さんが選ばれた。

 キャンプは7月3日から14日まで行われ、NASA(米航空宇宙局)のロケットセンターなどを訪れる。国籍や性別に関係なくグループに分かれ、宇宙飛行士訓練などを体験する。岡部さんは「いろいろな人と英語でコミュニケーションを取る」、坂路さんは「宇宙の謎に迫りたい」と互いに意気込みを語った。

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