<福島第一原発>2月に漏えいトラブルあった浄化設備の運転再開 「安全に万全を期す」

福島第一原発では2月、地下水などが燃料デブリに触れて発生する「汚染水」を浄化する装置がある建物から、汚染水を含む水1.5トンが漏れ、水がしみ込んだ土から周辺の350倍の放射線量が確認されるトラブルが発生した。

このトラブルをめぐって、原子力規制委員会は、作業手順や計画を定めた「実施計画」に対する「軽微な違反」と認定している。

東京電力は、再開に向けて再発防止策などの準備が整ったとして、6月20日午後から浄化設備の運転を再開した。

建物の外に直接繋がっていた配管から水が漏れ出たことから、この配管の出口を建物の中の管理されたエリアにする工事などが完了していて、東京電力は運転再開について「安全に万全を期す」としている。

運転が停止されていた間も、汚染水を浄化して処理水にする作業は別の設備で行われていたため、廃炉の工程に影響はないという。

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