岩手県内の賃上げ率5.49% 月1万5796円、全国平均を上回る水準

 連合岩手(伊藤裕一会長)は20日、今春闘の2回目の中間報告をまとめた。組合員1人当たりの平均賃上げ額(加重平均)は月1万5796円(前年同期比6660円増)で、率は5.49%(同2.14ポイント増)。全国平均を上回る水準が続いている。

 妥結内容が確認できる78組合(3万6117人)について7日時点で集計し、4月中旬の前回集計から35組合増えた。春闘は大手の妥結が早く、後半にかけて平均値が下がる傾向にあるが、今春闘はピークを越えても勢いが持続している。

 賃上げ幅は、組合員300人以上の大企業27組合が月1万6296円(前年同期比6711円増)、率が5.57%(同2.12ポイント増)。地場・中小51組合が月1万2453円(同5409円増)、率が4.94%(同2.07ポイント増)。業種別では流通、製造などが好調で、交通・運輸業は小規模を中心に苦戦している。

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