中国外交部、フィリピンの主張「黒を白と言いくるめるもの」

中国外交部、フィリピンの主張「黒を白と言いくるめるもの」

中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京6月21日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は20日の記者会見で、仁愛礁付近で発生した船舶衝突をめぐるフィリピンの主張について、黒を白と言いくるめ、逆に開き直るものだと反論した。

 記者:中国は仁愛礁付近で発生した中国とフィリピンの船舶衝突について、中国海警はフィリピンの人員に直接措置を取らなかったと表明した。フィリピン軍はその後、事件に関する新たな映像を公表し、中国は催涙弾を発射し、フィリピンの設備を壊し、刃物を振り回したとした。この主張は事実か。

 報道官:フィリピンの主張は黒を白と言いくるめ、逆に開き直るものだ。仁愛礁は中国南沙群島の一部で、中国の領土である。フィリピンは中国の許可を受けずに仁愛礁海域に不法侵入した。国際法に違反し、「南中国海各国行動宣言」の精神に背くもので、完全に不当な挑発である。

 フィリピンの今回の行動は人道物資の補給などではまったくない。密かに建設資材を持ち込むだけでなく、武器・装備も運び込み、故意に中国の船舶に衝突し、中国の法執行員に水をかけ、物を投げつけた。こうしたやり方は海上の緊張を高め、中国の人員と船舶の安全を著しく脅かす。

 中国が法に基づき必要な措置を取り、自らの主権を守ることは、合法的かつ合理的、専門的かつ自制的で、非難されるいわれはない。中国は自らの合法的権益を断固守ると同時に、フィリピンに対し、海上での権益侵害や挑発を直ちにやめるよう促す。さもなければ結果には自分で責任を負わなければならない。

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