21日午前、富山市の山あいで畑の作業をしていた80代の男性がクマに襲われ、近くの住民に助けを求めました。男性は顔をひっかかれるなどの重傷ですが、意識はあるということです。富山県ではクマの出没情報が相次いでいましたが、人身被害は今年初めてで、現場周辺には専門家らも訪れ、警戒を強めています。
21日午前11時15分ごろ、富山市西小俣の山あいにある集落の女性から「80代の男性が血だらけで駆け込んできた。意識はある」と消防に通報がありました。
県などによりますと、畑の作業をしていた80代の男性がクマに襲われ、男性は近くの住宅にいた女性に助けを求め消防に通報が入りました。
男性は病院に救急搬送されましたが、クマに顔をひっかかれたほか、右鎖骨を折るなど1か月の重傷です。命に別状はないということです。
現場は富山市の山あいを流れる熊野川沿いの集落で、警察や猟友会などがパトロールを行い、住民に警戒を呼びかけています。
富山県内でのクマの人身被害は今年初めてです。
