旧日本軍化学弾か 砲弾2個を回収 群馬・昭和村で環境省

 環境省は20日までに、群馬県昭和村で旧日本軍の化学弾とみられる砲弾2個を回収したと発表した。化学物質の漏えいはなく、現在は安全な場所で保管している。同省によると、砲弾はどちらも長さ約40センチ、口径約9センチ、重さは約5キロ。砲弾内の化学物質は目の痛みやくしゃみを引き起こす毒ガス「あか剤」とみられている。

 5月27日に土地の所有者から沼田署に通報があり、自衛隊が砲弾を確認したところ、化学弾の可能性があることが分かった。その後、同省職員が現場を確認して安全処置を施し、今月18日に回収した。

 村周辺にはかつて旧日本軍の演習場があり、2019年、22年、23年にも化学弾とみられる砲弾が見つかっていた。

© 株式会社上毛新聞社