熱中症の疑いで搬送 前週比5.5倍61人 10~16日の群馬県内

 群馬県内で10~16日の1週間に熱中症の疑いで救急搬送されたのは61人(速報値)で、前週(3~9日、11人)の5.5倍に増加したことが20日までに、総務省消防庁のまとめで分かった。関東地方の梅雨入りが例年より遅れる中、前橋の観測地点では最高気温が30度以上、平均湿度も50%以上の日が続き、熱中症のリスクが高まっている。

 同庁によると、程度別の内訳は3週間以上の入院が必要な重症が7人、短期入院が必要な中等症が26人、軽症が28人。死者はいなかった。約半数の30人が高齢者で、乳幼児も2人いた。

 14日は桐生などで最高気温が35度を超える今年初の猛暑日となった。少なくとも9人が熱中症の疑いで搬送され、屋内で運動中や授業中の若者も体調を崩した。

 全国では同期間に前週比3.6倍の2485人が搬送された。うち福島、兵庫両県で計2人が死亡した。

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