寺院の口座から現金横領の疑い 僧侶を逮捕 群馬県警桐生署

 勤務する宗教法人の口座から現金を着服したとして、群馬県警桐生署は20日までに、業務上横領の疑いで、桐生市の僧侶(49)を逮捕した。

 逮捕容疑は18日午前10時ごろ、同市の金融機関窓口で、勤めていた市内の宗教法人が管理する口座から自身の口座に27万9千円を移し替えて、横領した疑い。

 同署によると、容疑を認めた上で、さらに多額の横領についても供述しているという。口座には檀家(だんか)から墓地の使用料が納められており、僧侶が管理していた。

 関係者によると、僧侶は桐生市の高野山真言宗の古刹(こさつ)、円満寺の僧侶。寺の関係者は取材に「帳簿を確認したら1千万円近く金が減っていた。裏切られた気持ちでいっぱいだ」と話した。

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