水害を防ぐ方法提案 福島高専生がチャレンジ賞受賞

コンテストで「チャレンジ賞」を受賞した学生たち

 全国の高専生らが公共インフラの課題を解決するアイデアで競う「インフラマネジメントテクノロジーコンテスト2023」で、福島高専都市システム工学科5年生6人がチャレンジ賞を受賞した。6人は「賞をもらえて驚いている。良い経験になった」と笑顔で語った。

 霞堤と瓦チップ、排水緩やかに

 長谷野将吾さん、藤井陸さん、小平琉太さん、青木柚繁さん、橋本大知さん、小林暖さんの6人が出場した。提案したのは「RWPシステム~水がたまらないまちをつくる」。「霞堤(かすみてい)」と呼ばれる治水技術と保水力のある「瓦チップ」と呼ばれる素材を使用し、道路下の貯留施設から緩やかに雨水を排水することで道路の冠水や洪水を防ぐ案だ。2019年にいわき市を襲った東日本台風からテーマを決めたという。

 審査委員によるチャレンジ賞のほか、コンテストの協賛企業によるプラチナ賞も受賞した。チームリーダーの長谷野さんは「水害を防ぐ一助になればとテーマを決めた。既存のアイデアとの差別化に苦労したが、達成感がある。貴重な経験になった」と語った。

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