鹿角市にクマ解体施設整備へ、旧保育園の建物活用 猟友会員の負担軽減

クマの解体処理施設として活用される予定の旧山根保育園=鹿角市十和田山根

 秋田県鹿角市と市猟友会などでつくる市鳥獣被害防止対策協議会(会長・北方康博市農地林務課長)は、市内の旧保育園の建物を活用し、有害駆除で捕獲したクマの解体処理施設を整備している。市鳥獣被害対策実施隊を務める猟友会員の負担軽減や解体、処理技術の共有、継承が狙い。工事費や水道使用料などの運営費は市が負担する。県内市町村が主導して解体処理施設を設置するのは初めて。

 市農地林務課によると、同市十和田山根の旧山根保育園の建物を活用する。水道を使えるようにする給水管埋設工事費用253万円を、市の2024年度一般会計当初予算に計上しており、8月ごろの完成を見込む。

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