「僕にしか作り出せない部分を」毎熊晟矢が自身初の海外挑戦に意気込み! セレッソへの感謝とAZ移籍の理由も語る「自分の夢や目標のために」

オランダ1部のAZへの完全移籍が発表されたセレッソ大阪の毎熊晟矢が6月21日、オンライン会見を開き、「結果にこだわってやっていきたい」と意気込みを語った。

現在26歳の毎熊は、東福岡高から桃山学院大へと進み、2020年にJ2のV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタート。大学時代まではFWだったが、プロ入り後にSBにコンバートされ、才能が開花した。

その後、22年にJ1のC大阪へ移籍。23年には日本代表に初招集された。チームの副キャプテンを務めていた今季は、ここまでリーグ戦15試合に出場。J1通算74試合・4得点、J2通算74試合・6得点、ルヴァンカップ通算16試合・2得点、天皇杯通算6試合・2得点を記録している。

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会見の冒頭で、「バタバタだったので、まだ落ち着いていないですけど、ホッとしている部分もあります」と心境を述べた毎熊は、改めて海外挑戦への想いをこう語った。

「自分に足りない部分を伸ばしていけると感じますし、サッカー面だけでなく、ひとりの人間としても、よりタフになると感じているので、そこは楽しみです。こっちには僕みたいなタイプの選手があまりいないとも思っているので、僕にしか作り出せない部分を出せたら」

また、2年半を過ごしたC大阪とチームメイトへの想いを訊かれると、毎熊は「2年半っていうと少し短いように感じるかもしれませんが、僕のなかではすごく大きくて、たくさんのものをもらった。一言で表わすなら、感謝しかない」とコメント。

そして移籍を決断した理由に関しては、「海外にチャレンジしたいっていうのは前からずっとクラブに伝えていました。今年の開幕前も小菊(昭雄)監督と、夏までには(リーグ戦で)首位でいよう、そこからまた考えようっていう話をしましたし、それを目標にやっていたので、最初は首位にいた場面もありましたけど、貢献できず去ってしまうのは悔しい想いが強い。でも、自分の夢や目標のために移籍を決断した」と明かした。

海外を意識し始めたきっかけは、いつからなのか。

「最初の小さなきっかけは、ワールドカップを観ている時で、同じJリーグで戦っている選手が出ていて、Jリーグだと別格の存在でも、ワールドカップの舞台になると海外組の勝負強さやタフさが出てくると感じました。それでもJリーグでやれると思っていましたけど、自分が代表に入ると海外組との違いを肌で感じて、そこから意識するようになりました」

自身初の海外挑戦に「不安はない」という毎熊。オランダで新たな一歩を踏み出すSBのさらなる活躍に期待だ。

文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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