【湘南】「自信を持って帰ってこられた」石井久継はU-19代表で得た経験をチームに還元できるか「これからの戦いが本当に楽しみ」

6月19日に行なわれた湘南ベルマーレの公開練習で、世代別代表の活動から帰還した石井久継が好調ぶりをアピールした。

石井は6月3日~16日に開催された第50回モーリスレベロトーナメントにU-19日本代表の一員として参加。グループリーグと5・6位決定戦の全5試合に出場し、1ゴールを挙げた。

今大会に19歳以下のチームで臨んだのは日本のみ。参加した他の9か国中、23歳以下のチームが5つ、21歳以下が2つ、20歳以下が2つだったため、日本は年上の選手を相手に戦った。

石井は今大会の経験を次のように振り返る。

「5試合あって、試合に出るたびに良くなっていると実感できた大会でした。自信を持って帰ってこられたので、今の気持ちを忘れず、自分に矢印を向けてやっていきたいです」

【PHOTO】勝利を願い選手と共に闘った湘南ベルマーレサポーター
U-19代表への参加前、石井は思い悩んでいた。今季の序盤、主戦場の2トップではなく、4-4-2の左サイドハーフで出場機会を確保。だが、チームが昨季以前の3-5-2にシステムを戻したためサイドハーフのポジションが無くなり、同時に福田翔生やルキアンらFWの競争相手が調子を上げ、メンバーに入れない日が続いた。

当時、石井は「このままではメンバーに入れなくなる」と、練習終了後に1時間ほど自主練習に取り組むなど、焦燥感を露わにしていた。そんななかで招集された世代別代表。石井は「何か変わって帰ってきたい」と話していた。

その言葉通り、自信を得て帰ってきた石井は、今後に向けてこう意気込む。

「今日、久々にみんなと会って『良い顔してるね』って言われました。行く前は苦しんでいたけど、プレーの部分で改めて自信をつけて帰ってこられたので、これからの戦いが本当に楽しみなんです」

世代別代表で得た自信を、チームに還元できるか。笑顔が少なくなっていた大会参加前から一転、清々しい顔つきで取材に応じた石井に期待したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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