「賢明な判断だと思った」エムバペの“出番なし”にデシャン監督が言及「決定的な試合なら出場させるか二度考えたかもしれない」【EURO】

フランス代表は現地6月21日、EURO2024のグループステージ(GS)第2節でオランダ代表と対戦。0-0で引き分けた。

初戦のオーストリア戦(1-0)で鼻を負傷したキリアン・エムバペは、オランダ戦でベンチ入りも出番はなし。「フランスは彼の不在により、多くのチャンスを逃しながらもスコアレスドローに終わった」と伝える英公共放送『BBC』によれば、フランスのディディエ・デシャン監督は「心配していない」と語った。

「それが試合の本質だ。チャンスが何度あってもゴールを決められないこともあるし、その逆もある。チャンスがなかったら心配だ。ハイレベルなサッカーでは効率が重要で、そこは我々が取り組むべきことだ」

エムバペはオランダ戦前にマスクを着用してトレーニングに参加。デシャン監督も「すべてが正しい方向に進んでいる」と話していたが、結局は出場させなかった。

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「もしこれが決定的な試合だったら、彼を出場させるかどうか二度考えたかもしれない。しかし、私にとっては彼がどう感じているかを考えることが重要だ。マスクを着用しなければならず、それによって視力も変化する可能性がある」

先を見据えて、温存した。

「我々が負うリスクもあるが、日が経つにつれ、彼の状態も良くなっていく。ベンチに留めておくのが賢明な判断だと思った」

フランスはGS最終節でポーランドと相まみえる。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる一戦で、エムバペはピッチに戻れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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