卸売市場再整備、秋田市が議会へ最終案 余剰地活用に疑問相次ぐ

基本計画の最終案で市が示した再整備後の卸売市場のイメージ図(市市場管理室提供)

 秋田市は21日、市議会教育産業委員会で、老朽化した市卸売市場(外旭川)の再整備基本計画の最終案を示した。再整備完了に伴って生じる余剰地には、サッカーJ2ブラウブリッツ秋田の本拠地となる新スタジアムの建設を想定と明記。賃料収入によって収支は黒字化すると説明した。市が今月、市八橋運動公園へのスタジアム建設を再検討する方針を示したことを踏まえ、市議からは余剰地の活用に関する指摘や疑問の声が相次いだ。

 最終案によると、花き棟の実施設計業務を開始する2024年度から79年度までの収支は、歳入364億円、歳出358億9千万円。5億円余りの黒字になると試算した。歳入のうち、市場内事業者の使用料収入は137億6千万円、再整備の完了後に得られる余剰地の賃料収入は年間2500万円で、50年間で12億1千万円とした。

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