福島市が「日本DX大賞」優秀賞 高齢者向け相談体制強化など評価

 先進的なデジタル変革(DX)の取り組みをたたえる「日本DX大賞」の表彰式は21日、東京都の渋谷ストリームホールで行われ、福島市が「行政機関・公的機関部門」で優秀賞を受けた。

 実行委員会の主催。5部門に全国の自治体や民間企業などから132件の応募があった。同部門では福島市の他、佐賀県、佐賀市、宮崎県都城市の4自治体が予選を通過し、17日に決勝審査が行われた。最高賞の大賞は都城市が選ばれた。

 福島市は木幡浩市長が「高齢者にやさしいデジタル化から自治体ビジネスまで~福島市が目指す地域全体のデジタル化~」と題して発表した。情報通信技術に不慣れな高齢者向けの相談体制の強化や、デジタル技術の活用による市民サービス向上の取り組みを紹介した。市議会の答弁書作成や内容検討などをオンラインで行えるシステムの開発など、市役所の業務効率化の事例を示した。

 表彰式で木幡市長は「われわれの取り組みが(デジタル化の)なかなか進まない自治体の参考になればうれしい」と話した。

© 株式会社福島民報社