「理解できない」フランス戦の得点無効に憤るオランダ指揮官に、元英代表FWも同意「明らかに妨害されていない」「ゴールだと思う」【EURO】

スコアボードは動かなかった。

現地6月21日に行なわれたEURO2024のグループステージ第2節(D組)で、フランスとオランダが対戦。0-0のスコアレスドローで決着した。

オランダにとっては悔しい結果となっただろう。69分には、決まったかに思われたゴールが取り消された。

ボックス内でメンフィス・デパイが反転からシュートを放つと、相手GKマイク・メニャンが足で防いだこぼれ球にシャビ・シモンズがダイレクトで合わせてネットを揺らす。だが、VARチェックでゴール前に立っていたダンゼル・ドュムフリースがオフサイドを取られ、得点には至らなかった。

英公共放送『BBC』によれば、オランダのロナルド・クーマン監督は「ドュムフリースの位置はオフサイドだと思う。それは事実だ」と認めつつ、「だが、彼はゴールキーパーを邪魔していないし、それが起こっていないなら、私の意見では合法的なゴールだ」と訴えた。

このシーンではVARが介入。クーマン監督は「確認するのに5分もかかるのか? 理解できない。彼はゴールキーパーを邪魔していない」と不満を漏らす。

【動画】ファン・ダイクが不満を露わにしたゴール取り消し
BBCのテレビ中継に出演した元イングランド代表のストライカーたちも、オランダ指揮官の意見に同意する。

アラン・シアラーが「ドュムフリースは全く影響を与えていない。彼はボールに届いていないと思う」と言えば、ガリー・リネカーは「明らかに妨害されていない。ゴールキーパーはドュムフリースからかなり離れている」と述べる。ウェイン・ルーニーは「無効にされるべきではない。あれはゴールだと思う」と見解を示した。

一方、フランスのディディエ・デシャン監督は「(判定に)時間がかかったので少し驚いた。スクリーンに映った画像を見た時、考えるまでもなかったからだ」と、正しいジャッジだったと振り返った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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