人口減少対策に「結婚おめでとうお祝い金」 田野畑村が7月から

 

 田野畑村は7月1日から新たな人口減少対策に乗り出す。結婚した夫婦に祝い金30万円、婚姻の仲立ちをした村民には報奨金20万円をそれぞれ支給する事業を開始。既存の出産・子育て支援の取り組みも拡充する。年間の婚姻届出数が1桁台で推移する中、結婚の機運を高め、若者の移住定住にもつなげたい考えだ。

 「結婚おめでとうお祝い金」を新設し、婚姻届が受理された日の年齢合計が80歳未満の夫婦に30万円を支給。ともに村内に住所があり、10年以上居住する意思がある夫婦が対象だ。

 仲人への「縁結び報奨金」は、紹介から婚姻までの仲立ちを務めた人が対象で直系の親族は除く。仲介した夫婦が婚姻後に村に暮らすことなどが要件で、移住も促す。仲人が村民なら婚姻1組につき20万円、村外居住者には10万円を給付する。両事業の財源はむらづくり基金を活用する。

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