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鹿児島県知事選(7月7日投開票)に立候補した3人は訴えや政策とともに、「イメージカラー」を打ち出し選挙戦を進める。クリーン、豊かな自然、誠実-。色に込めた思いは有権者に届くのか。
新人の米丸麻希子さん(49)は爽やかなアクアブルーを選んだ。「県政を透明化して、クリーンな政治で県民と誠実に向き合うことを表現した」と説明する。鹿児島の海と空も意識しつつ、県議時代から勝負服といえば好みの青系だった。
街頭演説で陣営関係者とそろって身に着けるのはアクアブルーのポロシャツ。選挙事務所の看板や選挙カー、のぼり旗はもちろん、ホームページや交流サイト(SNS)でも積極的に発信している。
新人の樋之口里花さん(52)はポスターやたすきの名前を緑で統一し、のぼりは若草色にした。「原発や軍事基地のない、豊かな鹿児島の自然をイメージした」と杣谷健太事務局長(39)。陣営で話し合い、全会一致で決まったという。
スタッフ用の統一したウエアは作っていない。集会に緑が基調の服で駆け付ける支持者もいるが、杣谷事務局長は「強制はしていない。それが一人一人の個性を大事にすることにつながるから」と語る。
現職の塩田康一さん(58)は「昔から好きだった」と明かす青。少年時代、応援していたわけではないが中日ドラゴンズの帽子をかぶり、ジャージーは青を着ていたという。新型コロナウイルス禍でのマスクも青系を定番にしていた。
4年前と同様、たすきや選挙カーに使い、出陣式では青地に白字で大きく「決断、実行、政策力。」と掲げた。柴立鉄彦選対本部長(76)は「誠実さが表れている色だ。人柄も伝わってほしい」と話した。
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