「サポーターが勝たせてくれた」J1サガン鳥栖・川井監督 今年初の得点の形「今後の武器になる」 藤田直之投入は「そういう意味でもない」

京都に勝利し、スタッフと握手を交わす鳥栖・川井監督(左)(撮影・柿森英典)

◆明治安田J1第19節 鳥栖3―0京都(22日、駅前不動産スタジアム)

3連敗中だった鳥栖がホームで京都を撃破。今季5勝2分け11敗として勝ち点を17に伸ばし、降格圏からの脱出に成功した。川井監督の主な一問一答は以下の通り。

―試合を振り返って。

「本当にファン、サポーターに喜んでもらった。それが全てですね。九州ダービーで(福岡に敗れて)悔しい思いをさせて、選手たちも少しダメージを負っていた。今日の試合前半もしんどかったんですけれども、選手たちの背中を押してくれたファン、サポーターに感謝しています。今日は本当にファン、サポーターが勝たせてくれた試合かなというふうに思います」

「今日は予想以上に風があり、前半は(風下で)ちょっとしんどくなるかなと思っていたが、やはり風の影響をもろに受ける形になった。後半はクロスから2点入ったが、あれもちょっと風が味方をしてくれたと思います」

―無失点に抑えたのが大きいのでは。

「守備陣がうまく守っても失点してしまえばイメージとして良くない。今日はしっかりと失点をゼロにしたこと(が大きかった)。ただ、まだまだピンチがあったので、そこはしっかりと反省していきたい」

―後半途中からMFを河原選手から藤田選手に替えた理由は

「試合を安定させたかった。河原はフル出場を続けていて、交代したからといって何かが悪いというわけではない。今日が藤田の(37歳の)誕生日というのもメンバー表の生年月日欄を見て気付いたぐらいなので、そういう意味で投入したわけでもない。今週のトレーニングで藤田がチームに対して見せてくれたものがあって今日の出場につながった」

―久しぶりの得点だった。

「本当に嬉しいですね。(リーグ戦直近の)3試合で無得点だったので、そういう意味では先制点、追加点、ダメ押しと得点できて非常に価値があったと思います。今まであまりなかったシチュエーションでのトレーニングをしていて、そこが出ましたね。特にセットプレーからのセカンドボールのクロス(からのゴール)、われわれは実は今年1点もなかった。ここをもっと強化しようとセットプレーの攻撃を担当している小川(佳純)コーチがしっかりと策を練ってくれた。今後の武器になると思う。今日は選手とスタッフの勝ちかなと思いますね」

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