【浦和】鹿島戦でJ1初から2ゴール! 武田英寿が明かす直接FK弾の駆け引き「GKは狙ってこないだろうなと思っている、に賭けてみた」

1点目は「(伊藤)敦樹くんがマイナスに折り返してくれると信じ、走って良かった」。

[J1 19節] 浦和 2–2 鹿島/2024年6月22日19:00/埼玉スタジアム2002

J1リーグ19節、浦和レッズのMF武田英寿が鹿島アントラーズ戦、途中出場からJ1初ゴールと後半アディショナルタイム弾の2得点を決めて、ドローに持ち込んでみせた。

4-2-3-1にシステムを変更して、完全に相手とハメる形でマークを明確にした。そして武田が状況に応じて4-3-3的に前へ推進し、ギャップを作り出す。明らかに鹿島を困惑させた。

そして77分、「(伊藤)敦樹くんが抜け出した場面、ちょっと中に入るのが遅れたと思いましたが、マイナスに折り返してくれると信じて走って良かったです」と、伊藤の折り返しに合わせて1点差に。

さらに後半アディショナルタイム、GK早川友基が前へ出ようとしたところ、意表を突くニアを狙う直接フリーキック弾を決めて、土壇場で追い付いてみせた。

22歳のレフティはGK早川との駆け引きを振り返る。

「負けていた状況でのあの時間(後半アディショナルタイム)だったので、助走をとった時、狙うのか、クロスを上げるのか、というのが一つありました。ゴールキーパーを見ると、少し前へ出ていて、あの時間帯では、おそらく狙ってこないだろうなと思っていると、そこに賭けて狙いました」

決してゴールのほうを見ないようにも心掛けた。また、「ルヴァンカップの長崎戦で最後にあのようなシーンでキーパーにキャッチされて、『狙ってもよかったな』と思いました。だから今回は強気に行こうと思って蹴りました」と、左足に決意を込めた。

「キックは武器で自信があり、ここで決めたら同点だと覚悟して蹴りました。あのコースに強く速いボールを蹴ることを考えました」

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武田の気持ちのこもった2ゴール。試合後、ゴール裏のサポーターからは大きな拍手が送られていた。

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