●美術ファン続々、24日まで
富山市の富山県民会館で開かれている第53回日彫北陸展(北陸日彫会主催、日本彫刻会、富山新聞社、北國新聞社共催)は22日、会期中唯一の週末を迎えた。24日の最終日を前に、会場には多くの美術ファンらが訪れ、富山、石川をはじめ全国の作家や子どもたちが手掛けた具象彫刻に見入った。
同展は富山、石川をはじめ全国の重鎮や若手の作家らが手掛けた87点が展示されている。20歳以下の部門「U-20」の作品も並ぶ。入場は無料となっている。
今回は初めて富山視覚総合支援学校の児童生徒らの作品が展示された。家で飼っている猫、ニンニクやキュウリなどの野菜といった身近なものをモチーフにした17点が並び、来場者は子どもたちの柔らかな雰囲気の造形を楽しんだ。工作教室を主宰する大坪美幸さん(66)=黒部市=は「感覚の鋭さ、創造力の豊かさが見ていて伝わってくる」と感心した様子だった。
●粘土で創作楽しむ 親子ワークショップ
親子ワークショップが22日、開催され、幼児から高校生までの子どもとその保護者20人が粘土を使った作品づくりに取り組んだ。
参加者は、針金とひもで作った芯棒を粘土で肉付けし、犬や猫、象などの動物や、ボクシングやダンスをする人を表現した。高岡市中田小1年の宮﨑智也さんは「粘土をくっつけていくのが楽しかった」と笑顔を見せた。