渋野日向子はV争いに踏みとどまる ボギー先行も後半カムバックの73 首位と4打差「最後まで諦めない

 渋野日向子

 「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第3日」(22日、サハリーCC=パー72)

 3位から出た渋野日向子(25)=サントリー=は3バーディー、4ボギーの73とスコアを一つ落とし、通算3アンダーで、首位と4打差の5位と優勝争いから一歩後退した。

 出だしの1番はグリーン手前からのアプローチが大きくオーバーしてボギー発進。3番、4番もグリーン周りから寄せきれない場面が続き、3つのボギーが先行してしまった。5番パー3でピン右4メートルを沈めてようやく初バーディーを奪取。しかし、8番は3パットのボギーをたたき、前半は39でハーフターンした。

 折り返して息を吹き返す。2オンに成功した11番パー5は、惜しくもイーグルパットは外れたが楽々のバーディー。15番も2メートルを沈めると、続く16番では、ティーショットから左に外し続け、パーパットは10メートルも残ったが、これを強気のタッチで沈めきってピンチを脱出。スコアは一つ落としたが大崩れは回避し、V戦線に踏みとどまった。

 ラウンド後の中継局のインタビューでは「最初ドタバタしたのでどうなるかなと思ったけど、1オーバーまで戻ってきたので良かった」と安どの表情。「緊張感を感じる最初の4ホールだったし、なかなかうまくいかないなと思ったけど、諦めずに最後までプレーできた。後半になるに連れて自分の感覚で振れている感じはあったけど、思ったよりラフにいったり飛んでいるなという感覚もあったので、そこはちょっと難しかった」と1オーバーで終えた一日を振り返った。

 首位とは4打差。だが、まだまだ可能性は残されている。渋野は「耐えながらも伸ばさないといけないと思う。最後まで諦めずに頑張りたい」と最終日に向けて力を込めた。

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