千葉県内農業系の高校生らが育てた野菜・鉢花や、加工品のジャムなどを格安で販売する恒例イベント「ホテルで朝市」が22日、千葉市中央区のホテル玄関前で開かれた。午前10時の開店前から周辺住民ら大勢が会場に詰めかけ、新鮮野菜などを次々と購入。生徒らは「自分たちで作ったものを喜んで買ってくれるのはうれしい」と笑顔で商品を手渡した。
イベントには、農業科や園芸科など農業系コースのある高校13校と、特別支援学校、県立農業大学校の計17団体が参加。実習で育てたトマト、ナス、トウモロコシ、ジャガイモなどの野菜を1袋100~300円の格安価格で販売した。
鉢植えの花類やパン、みかんジャムなど、品ぞろえには各校で工夫も。
県立流山高校は、校内にあるフトモモ科の果樹フェイジョアから取れた果実を使った「フェイジョアジャム」(300円)を販売。昨年は取り扱わなかったが復活販売を決め、生徒らで調理して仕上げた。
用意した50個は早い時間に完売し、売り子を務めたいずれも園芸科2年、横山ちよ里さん(17)と菅野琉菜さん(17)は「買ってもらえるか心配だったが好評でうれしい。甘くておいしいのでパンやヨーグルトと一緒に食べて」と話した。
イベント開催は17回目。毎回400~600人ほどが来客しており、生徒ら約80人が「新鮮野菜いかがですか」と売り込んだ。