たちばな信用金庫（長崎県諫早市）が、耳周辺の軟骨を通して音を伝える軟骨伝導イヤホンを全店窓口に配備した。加齢などで耳が聞こえづらい来店客らに利用してもらい、円滑な窓口業務につなげる。
個人情報を取り扱う金融機関では接客時に大きな声で話せない場面などもあり、導入につながった。同信金によると、左右の耳の軟骨にイヤホンを軽く当てて音を感じる新技術を採用した装置。耳をふさがず、音のステレオ感が損なわれないことなどが特徴という。
本店を含む4市1町の全13店舗の窓口に1セットずつ配備。同信金は「（窓口に置いている）老眼鏡を使う感覚で、誰でも気軽に利用してほしい」と呼びかけている。
