名札の表記をフルネーム→名字のみに カスハラ対策で職員のプライバシー保護 デザインもシンプルなものに一新

名字のみに表記が変更される白岡市職員の名札のサンプル

 埼玉県白岡市は7月1日から、職員の名札を変更し、表記をフルネームから名字のみにする。カスタマーハラスメント(カスハラ)が問題視される中、職員のプライバシーを保護して被害を受けないようにするのが狙い。特別職や臨時職員も対象となる。

 市総務課によると、他の自治体で職員の氏名がインターネット上に公開されるなどの被害が発生しており、窓口業務を担当する職員を中心にプライバシー保護を求める声が寄せられていたことから変更することにした。

 表記の変更に合わせて、白地に青色の線が入った名札本体も、薄緑色のシンプルなデザインに一新する。名刺に関しては従来通りで表記の統一はしない。部署内に同じ名字の職員が複数人いる場合は「来庁者の方が混乱しないよう、より細かく説明するなど丁寧に対応する」(同課)という。

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