【ガーデニング】初心者でも育てやすい【ジニア】の寄せ植え。秋まで繰り返し咲くのが魅力!

初夏に植えつけて、秋まで長く咲く、そんな寄せ植えを作ることができたら、日々の暮らしが楽しくなりそうですね。そこで、英国園芸研究家の吉谷桂子さんに、華やかな【ジニア】を主役とした寄せ植えを教えていただきました。

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和名の百日草のとおり長く咲き続ける【ジニア】

●キク科● 和名・ヒャクニチソウ(百日草)

メキシコ原産の一年草。和名のとおり、初夏から晩秋まで長く、次々と咲きます。また、雨で下を向く花が多い中、水を含んでも空を向いて咲く姿がけなげです。

暑さに強く初心者にも育てやすいのですが、80センチ前後にまで草丈が伸びるような種類は、株が倒れやすいため要注意。大雨や台風に備え、30センチ以上背が伸びてきたら支柱を立てておくのがおすすめ。

夏以降、うどんこ病が発生することもあります。苗はなるべく早めに植えつけて、暑さが本格化する前に根を張らせ、株を丈夫に育てておきましょう。

ジニアの寄せ植え① 「立ち上がる」「横に広がる」 「垂れる」植物でいけばな風に

夏は、大きめの鉢に寄せ植えすると、しっかりと根を張るため、植物を長く楽しむことができます。

さまざまな形質の草花のまとめ役は、くっきりと花形が目立つ「花まる咲き」のジニア。線形で立ち上がるグラジオラスの葉、横に広がるユーフォルビア、手前に垂れ下がるアサリナをそろえ、いけばなのようなバランスをとっています。

苗の配置図

A:ジニア(小)
B:ジニア(大)
C:ダリア (ピンク)
D:アガスターシェ
E:アサリナ ‘ロフォス ホワイト’
F:ユーフォルビア
G:ペンタス
H:グラジオラス(ピンク)

コンテナの大きさ/直径32cm、高さ29cm

ジニアの寄せ植え② 元気な花とリーフを集めて100日以上、楽しむ!

小輪、大輪、一重、八重と、花形の異なる3種類のジニアを一鉢にまとめました。

星形の花がかわいいペンタスは、大輪の赤のジニアに負けないほどのボリュームの花が長く咲き続け、茎の長さも同じようにそろうため、ジニアのよき相棒です。

これらの赤花に、銅葉の植物を組み合わせれば、王道の色合わせになります。

苗の配置図

A:ジニア(赤八重大輪)
B:ジニア ‘プロフュージョン チェリー’
D:ジニア(白一重小輪)
D:ペンタス ‘パニックタワー’
E:観賞用トウガラシ ‘ブラックパール’
F:サルビア ‘ファイヤーセンセーション’
G:ヒューケラ
H:コルディリネ
I:コリウス

コンテナの大きさ/直径60㎝、高さ40㎝

撮影/川部米応、黒澤俊宏

※この記事は「ゆうゆう」2022年6月号(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。

※2023年6月7日に配信した記事を再編集しています。


監修者
英国園芸研究家 吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。英国暮らしの経験を生かしたガーデンライフを提案。「中之条ガーデンズ」「はままつフラワーパーク」など各地の庭を手がけ、また、ガーデニングプロダクトの企画、デザインも行っている。『花の楽しみ 育て方飾り方』(主婦の友社)など著書多数。

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