宮古で鉄道、バス乗り方教室 「無料乗り放題」に向け

ICカードをかざして路線バスの乗り方を体験する生徒たち

 宮古市の花輪中(佐々木雅史校長、生徒63人)で21日、鉄道や路線バスの乗り方教室が開かれた。市が市内の全中学生に配布する「無料乗り放題」定期券の利用を促そうと、事業者と連携して企画。利用経験が少ない生徒もおり、地域に欠かせない公共交通に関心を寄せた。

 定期券の交付実証事業は7月1日から3カ月間、市内中学校と宮古恵風支援学校中学部の生徒約千人を対象に行う。親の送迎が習慣化する中学生に公共交通を利用するきっかけを提供し、高校進学後の定期利用につなげたい狙いがある。若い世代の利用促進策の検討にも生かす。

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