6バーディにダボとトリ『74』 勝みなみは激しいムービングデー「ジェットコースターのような日」

勝みなみはトータル3オーバー・31位タイで最終日を迎える(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目◇22日◇サハリーCC(米ワシントン州)◇6731ヤード・パー72>

5試合ぶりに予選通過を決めた勝みなみのムービングデーは、その言葉通り、激しく上下に動く18ホールだった。「ジェットコースターのような日でした」。6バーディ・3ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「74」。順位も行ったり来たりさせて、トータル3オーバー・31位タイに落ち着いた。

初めてスコアが動いたのは、2番パー5でのボギー。4番では右のラフから木の下を通すように低い球で手前から転がして乗せて、10メートルを決め切るバーディ。5番パー3ではティショットを池に入れて3オン2パットのダブルボギー…。序盤から波は激しかった。

121ヤードから1.5メートルにつけた7番を皮切りに、9番、11番とバーディ。トータル1オーバー・23位から出てトータルイーブンパーまで戻して最高到達点へ。だが、ボギー・バーディとしたのちに、いきなりの急降下。15番でティショットが左の林に入り、ガードバンカーから脱出に2打を要する6オン1パットの『7』を喫してトリプルボギー。2オーバーとして、ジェットコースターは停車した。

「本当に忙しかった。気持ちも沈んだり上がったり。でも楽しくゴルフができた」。アップダウンのあった土曜日だが、このような週末を味わえるのも2カ月半ぶりのこと。「ダボやトリを打っても2オーバーで回れている。とりあえず、いいゴルフはできているんじゃないかな」。苦笑まじりにミスを悔やむ一方で、あすもう1日、ラウンドできることがうれしい。

「72」、「73」だった予選2日間は3つずつ、そして3日目は6つ。難しいメジャー大会で、バーディをたくさん奪うことができている。「マネジメントをしっかりして、1日でもアンダーで回りたい」。4月の「シェブロン選手権」以来の「トップ10入り」を目指し、最終日はバーディ先行から右肩上がりでホールアウトしたい。(文・笠井あかり)

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